ソティの構築記録

フーディン好きのブログ

【剣盾S25 最終123位 最終レート2004】匙は剣よりも強し

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~匙は剣よりも強し~

厳しいザシアン環境でもフーディンはやれるぞという願いを込めました

 

【結果】

TN:ソティ

最高・最終レート:2004

最終順位:123位

内訳:110勝70敗

 

 

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※画像はレート2000達成直後のもの

 

【構築のコンセプト】

①採用率の特に高いザシアン・イベルタルカイオーガの対策を可能な限り行う。

②メジャーな初手ダイマックスに一通り対応できるような動きを用意する。

③軸になるエース枠には命中不安技を極力採用しない。

④その他、禁伝環境で多い壁構築やメタモンに対しての動きも想定しておく。

 

【構築の勝ち筋】

①黒バドの強い選出圧力を利用し、相手に黒バド対策枠を強制的に選出させる。

②サンダーのボルトチェンジ・とんぼがえりを駆使し、相手の黒バド対策枠とスカーフウーラオスを対面させ、相手サイクルを一気に崩す。

③対面構築に対しては、タスキ黒バド+イバンミミッキュで対面対決をして最低でも五分に持ち込む

 

【個体詳細】

フーディン

 

フーディン@こうかくレンズ(マジックガード・ひかえめ)

151(164)-49( )-65( )-205(252)-127(92)-140非常に

サイコショックきあいだま/でんじは/わるだくみ

ぽけっとふぁんくしょん!

・調整:HD:地球投げ3耐え、珠ムゲンダイナのダイマックス砲を確定耐えするように

       C:火力が欲しいので最大

役割対象をムゲンダイナ軸1本に絞り、取り巻きにも軒並み強く出れるような型とした。フーディンと黒バドを同時選出することにより、役割集中を行うことができる。

持ち物に関して、元々は命の珠や回復アイテムなど色々試していたが、試合中にきあいだまを2回以上打つ場面が多く、当たり前だが、どんなに立ち回りでカバーしても技を外して負けが確定するというパターンが非常に多いことに気づいた。フーディンのこのパーティにおける役割は「相手のバンギラスに気合い玉を最低1回でも当てること」なので役割遂行の確率を上げることができたと思う。バンギラスを倒す、ないし大きく削りを入れることができれば黒バドを通せる確率がかなり上がる。

 

バドレックス(黒)

 

バドレックス黒@きあいのタスキ(じんばいったい・おくびょう)

175( )-81( )-100( )-217(252)-121(4)-222(252)

アストラルビット/サイコキネシス/ドレインキッス/わるだくみ

ぽけっとふぁんくしょん!

環境トップの禁伝枠ザシアンに対して唯一上からの打点を持つ禁伝枠であること。メインウエポンが通りの良いゴーストタイプかつ高威力・命中安定・非接触であること。ダイサイコをタイミングよく打てれば苦手な不意打ち・影打ちをキャンセルできる。ダイマによる耐久上昇が可能であるなど、挙げ出したらキリが無いほどの高性能ポケモンだった。個人的には、ダイマックスを切れるという点でザシアンやムゲンダイナよりも圧倒的に手になじむ感覚があった。

タスキを持たせているが、状況によってはダイマを切る。選出時は半分はダイマを切っていたと思う。

サイコショックではなくサイコキネシスである理由は、フーディンと役割が被って相棒の出番が無くなるので、愛です。

ドレインキッスはダイフェアリーの追加効果による状態異常無効が非常に優秀でした。これが勝ち筋になる盤面は非常に多かったです。逆に、素で打つことはほとんど無かったです。

 

ミミッキュ

 

ミミッキュ@イバンのみ(ばけのかわ・ようき)

131(4)-142(252)-100( )-49( )-125( )-162(252)

ゴーストダイブ/じゃれつく/のろい/こらえる

ぽけっとふぁんくしょん!

最近流行っているイバンミミッキュのテンプレ型。相手のダイマに対して後投げ→皮で1ターン消費→こらえる→呪い退場の動きが強すぎた。イベルタル軸に対して強いこと、黒バドをメタモンでコピーされても切り返せることを評価して採用したが、単純なスペックが高すぎて様々な構築に投げることができた。

 

ガマゲロゲ

 

ガマゲロゲ@たつじんのおび(すいすい・いじっぱり)

181(4)-161(252)-95( )-94( )-95( )-126(252)

アクアブレイク/じしん/パワーウィップかわらわり

ぽけっとふぁんくしょん!

特別な対策枠を入れない限り対策が不可能だと考えたカイオーガ軸に対しての1枠。対カイオーガだけでなく、地面タイプかつ瓦割を覚えているため、レジエレキに対してもめっぽう強かった。選出率は控えめだが、構築の穴を埋める必要不可欠な枠だった。最速にするメリットを特に感じなかったので火力重視。また、ダイマ時の体力管理が重要だと感覚的に感じていたので持ち物は珠ではなく帯とした。

 

ウーラオス(水)

 

ウーラオス水@こだわりスカーフ(ふかしのこぶし・いじっぱり)

175( )-200(252)-121(4)-74( )-80( )-149(252)

すいりゅうれんだ/インファイト/かみなりパンチ/れいとうパンチ

ぽけっとふぁんくしょん!

黒バド対策のノーマル枠に軒並み強いため、黒バドとの相性が非常に良い。この構築のエース枠で、終盤いかにこのポケモンでスイープするかを念頭において立ち回っていた。メジャーなダイマ枠であるエースバーン・リザードンに対して、場合によってはダイマを切らずに一々交換に持ち込める点も非常に強い。

 

サンダー

 

サンダー電@とつげきチョッキせいでんき・ずぶとい)

197(252)-99( )-150(252)-145( )-111(4)-120( )

ほうでん/ぼうふう/ボルトチェンジ/とんぼがえり

ぽけっとふぁんくしょん!

ほとんどの試合で初手に選出した。いかなる初手ダイマに対しても1回耐え、後攻とんボルチェンをすることができ、相手の動きを見てから展開を考えることができた。

相手もこちらの初手ダイマサンダーを警戒するため、特殊受けに引いてきたところにとんボルチェンを打つ動きが気持ちの良いくらい刺さった。

物理・特殊どちらの耐久も高いため、相手が型誤認をする展開が頻発して有利に立ち回れた。

 

※以降の内容は、自分自身の確認のために記した側面が強いです。興味のある方だけ覗いてください。

 

【主な禁伝枠に対しての選出・立ち回り】

VSザシアン(勝率:77%)

選出は初手サンダー・水ウーラオス・黒バドで確定。取り巻きにかかわらず全部この選出しかしてないです。ザシアンは構築の取り巻き・型がほぼ全部同じなので、対策しやすかったです。黒バドの+1ダイホロウでH振りザシアンでも良い乱数で倒せること、ウーラオスの水流連打・インファイトを2回当てればH振りザシアンでも倒せることを念頭に置き、相手の選出によってどの動きを通すかを決めて機械的に立ち回りました。

 

①初手にザシアンが来た場合

ザシアンの攻撃をサンダーで1発受け、後攻ボルチェンから黒バドにつなぐことで有利対面を作れます。仮にザシアンを引かれても、相手が裏から投げる特殊受けとこちらのウーラオスを対面させることができるので、どちらにせよ有利対面を作れます。

②初手にサンダーが来た場合

有名な初手ダイマ+ザシアンです。こちらのサンダーはチョッキなので、相手がダイジェットを打った瞬間に2耐えが確定します。この場合、2ターン目でボルチェン→黒バド交換→黒バドダイウォールの動きで相手のダイマターンを消費し切り、こちらのダイマターンが2ターン残る有利な展開になります。

③初手にエースバーンが来た場合

こちらも初手ダイマ+ザシアンの想定。こちらのサンダーがHBなので何を打たれても1発は耐えます。サンダーの後攻ボルチェン→スカーフウーラオスで完封できます。サンダーが致命傷を負ったとしても、相手のダイマックスさえ無効化してしまえば全く怖くないです。

④初手にリザードンが来た場合

サンダーで突っ張ります。どんな攻撃も2耐えするので、黒バドのダイウォールと合わせてダイマターンを枯らすことができます。

⑤悪ウーラオスが来た場合

そもそも対面有利なので、後攻ボルチェンするだけでこちらに何もデメリットが無いです。

※①、②のパターンがほとんどでした。

 

VSイベルタル(勝率:70%)

選出は初手サンダー・水ウーラオスミミッキュで確定。取り巻きにかかわらず全部この選出しかしてないです。イベルタルも構築の取り巻き・型がほぼ全部同じなので、対策しやすかったです。相手の裏はラッキー確定、@1によって動きを変えるだけで大丈夫です。

 

①初手:サンダーボルチェン安定

(1)初手イベルタルの場合:理想パターン。相手はラッキーに引いてくるので、ウーラオスとラッキーの対面を作ることができる。インファイト安定。

(2)初手ラッキーの場合:初手ラッキーはステロなので、1ターン分は無傷でウーラオスとラッキーの対面を作ることができる。インファイト安定。

 

②ウーラオスラッキー対面作成以降

(1)相手の裏にウーラオスを受けられるポケモンイベルタルしかいない場合

インファイトイベルタルに対して6割程度入る。相手はスカーフを考慮して必ずイベルタルダイマを切ってくるので、ミミッキュに引く。ミミッキュのこらえるイバン→呪い退場でダイマターンが枯れ、こちらのダイマが3ターンフルで使える有利な状況となる。

(2)相手の裏にドヒドイデがいる場合(強い人ほどドヒドイデを出してくる)

ウーラオスインファイトで一貫が取れなくなる。2サイクル目でもう一度ウーラオスラッキー対面を作り、ダイナックル→ダイサンダーでドヒドイデを処理する。その後、相手がイベルタルダイマを切って来るが、ミミッキュのこらえるイバンでダイマを枯らすことで再びウーラオスの一貫を作ることができる。

 

VSカイオーガ(勝率:63%)

選出はガマゲロゲ、黒バドは確定、@1はフーディン以外から選出。順番も相手を見て選択。カイオーガ軸は正直選出も安定しておらず、当たったら嫌なイメージでした。そんな中でも、試合を重ねるにつれ、だんだんと自分の中で確立していった勝つためのイメージがあり、メモして試合前に確認していたので内容を以下に記します。

①安直にガマゲロゲダイマを切らないこと

→強い人ほど、構築にガマゲロゲを見た瞬間に対策枠を必ず選出してきます。そのため、相手の裏を見ずに安直にダイマを切ると簡単に受けられてしまいます(特にHBサンダーはかなりの頻度で選出されるなので要注意でした)。ガマゲロゲダイマを切るタイミングは、相手の3体が割れ、確実にガマゲロゲを通せることが分かってからです。実際、終盤はカイオーガ軸に対してはほとんど黒バドでダイマを切っていました。

 

②ウーラオスの水流連打は有利対面でも安直に押さないこと

→100%HBサンダーに引かれて痺れるのがオチです。割り切って交換読み交換で黒バドに引いて圧をかけていました(もともとカイオーガ軸は得意構築でないので5割勝てればの精神でガン攻めします)。

 

VS日ネク(勝率:71%)

禁伝枠が黒バドだったら余裕なんじゃないかと思うかもしれないですが、何なら逆にキツイです。黒バド対策がかなり厚い構築がほとんどでした。それと、強い人ほど日ネクは選出してきませんでした。

選出:相手の構築に黒バドに強い枠が2枚以上いる場合→黒バドは選出せず、ウーラオスの一貫を作ることを意識

例:ポリ2とメタモンなど

終盤、2桁同士の対決では日ネクが出てこない1点読みで黒バドは選出しなかったです。黒バドじゃないと日ネクは突破できないので、完全にイチかバチかの運だめしでした。全国の日ネク使いに怒られそうなので、皆さんはマネしないように。

 

VSホウオウ(勝率:100%)

選出は初手サンダーウーラオスは確定、@1は相手の構築が受け系だったらガマゲロゲ、ホウオウの初手ダイマっぽかったらミミッキュ

初手サンダーのとんボルチェンからウーラオスの有利対面を作り、ウーラオスダイマを切る動きでマッチングした全ての構築を崩せた。初手ダイマしてきたらミミッキュに引いてダイマを枯らすことで簡単に切り返すことができる。当たったらラッキー枠だった。

 

VS黒バド(勝率:100%)

順不同で黒バドミミッキュは確定。@1はサンダーかウーラオスを選出していた。

相手の黒バドは必ず選出される傾向だったので、こちらも襷黒バド+ミミッキュの選出でかなり厚く対策した。自分の中で確立した動きを作れていなかったが、構築として対黒バドには強いのかもしれない(チョッキサンダーが特殊方面に厚く、配分がHBのため相手のウーラオスも同時に見れるのが強いのかもしれない)。一度黒バドミミッキュ対面で緊張感を忘れてイバンが発動しないプレミをしたので、それ以降「黒バドイバン発動しない!!!!」のメモを試合前に必ず確認した。

 

VSムゲンダイナ(勝率:50%)

初手フーディン黒バドは確定、@1はミミッキュガマゲロゲのどちらか。

必ず初手にムゲンダイナを投げてくるので、フーディンと対面させる。次ターン、相手は必ず特殊受けに引く

バンギラスが相手の裏にいた場合→交換読みで初手からきあいだまを押す。こうかくレンズを信じて魂の2回連続きあいだま当てをする。

ラッキーが裏にいた場合→悪巧み→サイコショックで大幅に負荷をかけることができる。

フーディンで黒バドでは突破できない特殊受けを先に倒すことで、黒バドが通るようになる。バドフーディンの役割集中を全面に活かすことができる。

 

VSその他の伝説

・ゼルネアス:ゼルネアスがダイマを切るタイミングでミミッキュを後投げしてダイマを枯らす。

ゼクロム、レシラムなど:ミミッキュダイマ枯らしが効かないので、黒バドでとにかく先に積み、常に圧力をかけ続ける必要がある。勝つことが難しい枠。

・ジガルデ:運勝ちによる1回しか勝てなかった。

 

※勝率は途中からの集計なので、全試合は反映できていないです。

 

【最後に】

ずっと夢だった「フーディンとレート2000」を4年かけて、やっと達成することができました。この一文を書けることが未だに信じられないです。メガ進化の没収により明らかな弱体化を受けてしまった相棒ですが、諦めずに信じ続けて本当に良かったです。フーディンは最高に強くて最強にかっこいいポケモンでした。

 

また、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。これからも一番の趣味であるポケモンは続けますので、引き続きよろしくお願いします!

 

ソティ