ソティの構築記録

フーディン好きのブログ

【SVシングル S4最終レート2011 最終491位】社畜式テラピ節約構築

【構築概観】

 

 

【結果】

TN:ソティ

最終レート:2011

最終順位:491位

内訳:129勝 83敗

以下、画像は2000達成直後のもの

f:id:pilotpoke:20230329230142j:image

 

【コンセプト】

①テラピースを極力使用しないで構築を組む。本構築は元タイプテラス5体、野生産固定テラス1体で構成されています。

②1試合の時間を短くするためにできるだけ補助技を使わずパワーを押し付ける。

③立ち回りを確立して機械的に選出・動かすことで素早い技選択、安定して勝つ(無理でした)。

 

【個体詳細】

カバルドン

《環境トップ30役割対象》

ハバタクカミ、サーフゴー、テツノドクガ、ドドゲザン、ジバコイルガブリアス、トドロクツキ、キラフロル、テツノカイナ

《補足説明》

・襷、マルチスケイルをステロ無しで破壊できる「すなおこし」が超優秀。

・サーフゴーを死ぬほど呼ぶが、対面で全てのサーフゴーに勝てる。

・「テツノツツミ」「水ロトム」「ヘイラッシャ」等の強力な水技持ち以外の、初手に出てくるほとんどの高速高火力アタッカーに強い。特にハバタクカミに対してはどんな型でも対面勝てる。

・テラスタイプについて、対「水ロトム」用の草テラステラバーストを考えたが、一撃で倒せない上にアタッカーだと気づかれて鬼火を入れられると機能停止するので、裏のポケモンにテラスを切った方が強いと判断しテラスタイプはそのまま。むしろ地面テラスを切って火力を上げて勝てた試合が何回かあった。

 

セグレイブ

《環境トップ30役割対象》

カイリュー、マスカーニャガブリアス、ドラパルト、イルカマン、ドオー、イダイナキバ

《補足説明》

・相手の構築に「水ロトム」「テツノツツミ」「マスカーニャ」「ガブリアス」「カイリュー」等がいれば初手または2番手として積極的に選出を検討する。

・上記のとおり得意不得意の相性がカバルドンと非常にマッチしている。

・環境に多かったHBロトムの鬼火までケアした引き先となれる唯一無二の個性を持つ。

・テラスタルは切ったことないのでてきとうにドラゴン。

 

コノヨザル

《環境トップ30役割対象》

セグレイブ、カイリュー、ドドゲザン、アーマーガア、カバルドンサザンドラ、テツノカイナ、キノガッサ

《補足説明》

・S:最速セグレイブ抜き、H:食べ残し回復量最大16n、あまりB

・本構築の詰め駒①。3番手においてテラスタルを切る枠。

・取り巻きでセグレイブの氷柱針を誘ってこのポケモンで敢えて受けることで憤怒の拳の火力を上げる動きが非常に強い。

・特性やるきと早いSからの挑発であらゆる害悪ポケモンに強い。ヘイラッシャに投げて欠伸サイクルをカットしたり、カバルドンをあと投げから完封することもでき、エース枠ながらもサポートとして動かしても強いという器用なポケモンだった。

・この4ヶ月使った中でこのポケモンは間違いなく最強クラスの性能を持っていた。

 

カイリュー

《環境トップ30役割対象》

ハバタクカミ、テツノドクガ、コノヨザル、マスカーニャジバコイル、テツノブジン、ウルガモス、イダイナキバ

《補足説明》

・本構築の詰め駒②。初手、または3番手でテラスタルを切った。

・相手の構築に「テツノツツミ」がいたら必ず初手に投げる。「テツノツツミ」に対して引いて受ける動きは即負けにつながるため、初手の対面でテツノツツミに負けるポケモンは絶対に投げられない。

カイリュー対面での打ち合いに強くなるというメリットがあるため最初はようきで使用していたが、途中からいじっぱりに変更。テラバースト+神速でガブを対面から処理できたり、ラウドボーンとの打ち合いで勝てるようになる。

アクアジェットが意外にも優秀で、「ハバタクカミ」「ミミッキュ」「コノヨザル」等のゴーストタイプへの先制打点として重要であり、対面から勝てる相手が一気に増える印象。

 

テツノツツミ

《環境トップ30役割》

カイリュー、テツノツツミ、ヘイラッシャ

《補足説明》

・ヘイラッシャ入りの構築には確定選出した。

・対面から勝てないが、ハバタクカミより速い点が偉すぎる。

・最速ブーストエナジーでテツノツツミ対面での勝率を上げた。

・極力ハイドロポンプを打たないという戒めの意味を込めて氷テラスで採用。

 

テツノカイナ

《環境トップ30役割》

ロトム、キョジオーン

《補足説明》

・本構築でどうしても重くなる「水ロトム」に対して、取り巻きを見ながら「セグレイブ」と「テツノカイナ」のどちらかを選出した。

・「空元気」は水ロトムの鬼火を意識して採用したがめちゃくちゃ刺さった。

・前述のテツノツツミの「エレキフィールド」と非常にシナジーがある。

・このポケモンもテラスタルを切る場面はほとんどなかったのでそのまま電気で使用。

 

【構築作成経緯】

①構築を作る上で初手に置くポケモンは最も重要だと考えているため、現環境で初手に置いて出し負ける確率をできるだけ少なくする個体を考えた。すると、まず課題として挙がってきたのが、相手の初手「ハバタクカミ」に対する回答だった。「ハバタクカミ」は使用率1位のポケモンであり、高速・高火力という特徴から初手に出てくる可能性が極めて高いと判断し、まずはこの対策を考えた。

初手に投げてくる「ハバタクカミ」の型として、データベースを参考にしつつ、採用率の高いベスト4の「襷」「メガネ」「スカーフ」「ブーストエナジー」※以下エナジーとする この4つに絞って対策を考えた。この4つの中で、「メガネ」「スカーフ」「エナジー」の3つについては、特殊耐久の高いポケモンの物理技で殴るという単純な対策が成立するのに対し、「襷」のみ1発耐えられて2回の行動を許す可能性があるという点で、対策に工夫が必要だと考えた。そこで、仮に「襷」だった場合でも1ターンで「ハバタクカミ」を倒す方法として、「連続技」「定数ダメージ」の二つが候補として浮上した。

「連続技」については、「イカサマダイス」を持たせない限り、「2発で終わって落とせない」という可能性が常に付きまとうため、確実にハバタクカミを倒すために「砂ダメージ」+「物理技」の動きをとることにした。候補として、「カバルドン」と「バンギラス」が浮上した。

バンギラス」については、タイプの都合上、テラスタルを切らない限り「ハバタクカミ」のムーンフォースを受けることができないため、「カバルドン」の採用が決定した。また、「ハバタクカミ」のメガネ妖テラスムーンフォースを確実に耐える必要があるため、持ち物は「とつげきチョッキ」とした。努力値は「砂ダメージ」+「地震」で確実に落とすために、火力特化、また残りはてきとうにHPにぶっぱした。このカバルドンを初手に置くことにより、初手の「ハバタクカミ」対面の問題は解消された。実際に何回か初手に投げて使用してみたところ、意外と対面性能が高く使い勝手が良かったため、初手要員として採用した。

②続いて、「セグレイブ」の対策を考えた。このポケモンは使用率2位かつ、「突撃チョッキ」や「襷」の流行により、「ハバタクカミ」に次いで初手に投げられる可能性が高いポケモンであった。また、こちらが初手に投げた「カバルドン」が不利をとってしまう相手でもあり、対策必至であった。「セグレイブ」と「カバルドン」が対面したときに、相手は「カバルドン」の「欠伸」を警戒し、積みよりも削りを優先することから、ほぼ100パーセント「氷柱針」を押してくることが分かったため、それを逆手に取り、耐久振りの「コノヨザル」を採用した。初手で「カバルドン」と「セグレイブ」が対面した場合は「コノヨザル」に引くことで、「憤怒の拳」の火力を上げることができる。またこの動きの強みとして、砂ダメージで「セグレイブ」の「襷」を無効化しつつ、火力の上がった憤怒の拳を確実に上から押し付けることができるという点がある。この動きは本当に強く、めちゃくちゃ決まった。また、初手には「イカサマダイス」持ちのセグレイブは来ない想定、(襷・チョッキのみを考慮)であり、実際に「氷柱針」を5発当てられたケースはほとんど無かった。

③上記の2体では「水ロトム」「テツノツツミ」の2体があまりにも重すぎたため、対策枠のスカーフ「セグレイブ」を採用した。採用理由は、「水ロトム」の「鬼火」までケアして引き先になれる唯一無二の性能を持っていたから(環境の水ロトムはHB鬼火がほとんど)。使っていくうちに、「ガブリアス」「マスカーニャ」に対して相手がまず考慮しない上からの打点が非常に刺さったり、「イルカマン」入りの構築に対して初手から「巨剣突撃」を打つことで大きく削ることができたりなど、最初ちょっとおふざけで採用したことを後悔するレベルで強く動かすことができた。しかし、「テツノツツミ」については「こだわりメガネ」や「命の珠」まで考慮すると、対策枠として貧弱であり、ここが中盤にレートを溶かす落とし穴になった。

④上記の3体で、十分広範囲の構築を見れると判断し、残りの4体はとりあえず大雑把に決めて実戦を積んだ。「ヘイラッシャ」を倒す手段が無かったため、特化メガネ「ハバタクカミ」を採用、「キョジオーン」対策の隠密マント枠として水テラス「ウルガモス」を採用、序盤・中盤に流行っていた「マリルリ」が重かったためゴツメ「アーマーガア」を採用して完成とした。基本選出が強かったため、この段階で3月15日時点でレート1996(52勝15敗)に到達するも、レート2000チャレンジを落としてから、みるみるうちにレートを溶かしてしまい、2日後にはレート1650地点まで陥落した。ここで溶かした原因を考えたところ、大きく二つの原因が浮上した。それは①中盤の「テツノツツミ」大流行と②「ヘイラッシャ」対策の甘さであった。①私がこの段階で組んだ構築は、初手に「テツノツツミ」を投げられると氷技の一貫ができ、「ブースト」持ちだと、引き先のスカーフセグレイブでも2手目で上をとれないこと、火力アップ持ちの場合はそもそもスカーフセグレイブを大きく削られてしまい不利な展開になることが分かった。相手の構築に「テツノツツミ」がいた場合は「ウルガモス」を投げ、水テラスを切って「ギガドレイン」で切り返す動きで序盤は勝てていたが、中盤以降は身代わりで様子見をされてしまうことが増え、露骨に構築の穴が見えた。②「ヘイラッシャ」に対しては、「コノヨザル」に一旦引いて「欠伸」サイクルをカット、相手が「守る」か「地割れ」の2択しか押せないタイミングで「ハバタクカミ」を合わせることで対策していた。序盤はこの動きもよく決まったが、中盤以降は相手が見事に「ハバタクカミ」を合わせるタイミングで「ウェーブタックル」を押してくるようになり、安定感が全くなくなった。

⑤ベースの「カバルドン」+「コノヨザル」+「セグレイブ」は軸として継続、取り巻きの大改修工事を行った。まずは「ヘイラッシャ」の「ウェーブタックル」まで考えて安定した引き先となれる「テツノツツミ」を採用、「ハバタクカミ」を抜いた。「欠伸」に対しても臆することなく引けるように「エレキフィールド」を採用、持ち物はミラー意識で「エナジー」とした。

⑥相手の初手「テツノツツミ」に対して投げる「カバルドン」以外の初手要員を考え、飛行テラスタルカイリュー」を採用、そもそも選出率の低かった「アーマーガア」と交換した。「テラバースト」+「神速」で「テツノツツミ」を縛れることや、初手「セグレイブ」の「氷柱針」を誘って「コノヨザル」の「憤怒の拳」の火力を上げるという当初のコンセプトの2パターン目の動きとして、構築にばっちりはまってくれた。また、「アーマーガア」で見ていた「マリルリ」に対してもテラスを切ることで対面有利となる。

⑦最後に隠密マント枠を「ウルガモス」からAD振りの「テツノカイナ」に変更した。枠の本質である「キョジオーン」の対策はもちろんのこと、「水ロトム」に対してのセグレイブに次ぐ2枚目の引き先として機能してくれた。やはり「鬼火」を警戒して「空元気」を採用したところ、これで拾えた試合が何戦かあったため確実に採用して正解の技だった。また、「ヘイラッシャ」に対しての2枠目としての役割も担った。選出率は低かったものの、6枠目の補完枠として十分すぎるほどに活躍してくれた。ここまでで、構築のすべてが決定した。

 

【選出】

①初手枠

カバルドンカイリュー

基本はカバルドン、相手の構築に「テツノツツミ」「水ロトム」がいた場合はカイリューから選出し、セグレイブやテツノカイナを組み合わせてカイリューを援護する。

 

②2番手、3番手 *相手の構築をみて柔軟に選出*

・相手の構築に「ヘイラッシャ」がいた場合

⇒テツノツツミ確定選出

 

・相手の構築に「セグレイブ」がいた場合

⇒コノヨザル確定選出

 

・相手の構築に「キョジオーン」がいた場合

⇒テツノカイナ確定選出

 

【最後に】

次の災厄環境も楽しみます!

ここまで読んでいただいてありがとうございました!