【結果】
TN:ソティ
最終レート:2042
最終順位:228位
内訳:153勝107敗
【構築作成経緯】
雷撃で使用した構築の使用感にある程度手ごたえを感じていたため、シーズン序盤はこの構築を使用し、使っていく中で環境に合わせてブラッシュアップして行くことを決めた。
①黒バドレックスは使いたい禁伝であるため採用は確定。当初は雷撃で使用したものを採用していたが、当然最強の禁伝枠のため対策が露骨である。このポケモンは、エースとしてまともにメジャーな型を使うより、対策枠を逆に返り討ちにできる型の方が強いと考えたため、少し外した型で採用。詳しくは個体詳細で説明します。
②高火力の禁伝と組むと非常に厄介であるママンボウにあと投げが安定する水ポンは最後まで続投。思いつく限りでホウオウ、キョジオーン、アシレーヌ等非常に多くの枠に弱点を突くことができ、テラス切りを強要させることが出来る点が最後まで強かった。
③上記の構築では、様々な禁伝の並びに組み込まれるパオジアンが重かったため、黒バドと相性補完も優れた水ウーラオスを採用した。どんな構築にも投げやすいように対面性能を高めることが出来るチョッキで採用した。このポケモンの強みはパオジアン等に対して素のタイプで有利を取れることであるためテラスタルは緊急時のみに切る用としてノーマルで採用した。
④オーロンゲ・チオンジェンなどに対して強く、禁伝の取り巻きとして採用されるありとあらゆる搦め手系のポケモンに対してあと投げが可能なサーフゴーを採用。このポケモンも素の優秀なタイプが強みであるため、テラスタルは緊急用のノーマルとした。
⑤黒バド、水ラオス、サーフゴー、水ポンの4体は対応範囲が広く幅広い構築に対して柔軟に投げることが可能であったため、残りの2体は軸の弱点を補完できるように考えた。
⑥上記の構築では、ミライドンとコライドンが重いという根本的な課題があったため、ここの対策を考えた。双方、拘りサイクル系や積みエース系で幅広い型が存在しており、そもそも一般ポケモンをあと投げして対応することは不可能だと考えた。この2体はフィールド操作をして裏の一般ポケモンのギミックを発動するという動きがメジャーであり、初手に出てきやすいという性質に着目し、初手に投げて2体を一撃で倒せるポケモンを考えたときに、最速スカーフカイリューに辿り着いた。ミラコラがスカーフを持っていた場合逃げられてしまうが、少なくとも地面テラスにすることで、ボルトチェンジ採用のミライドンは捕まえることが出来る。蜻蛉帰り採用のスカーフミライドン、スカーフコライドンは切った構築という前提。
⑥6枠目には雷撃で使用した受けループ対策のイーユイを長く採用していたが、最終週に差し掛かり、これまでのどのシーズンよりも受けループが少ないと感じたため、今月は思い切って受けループ対策枠は切り、何となくスカーフコライドンやパオジアンに対して強そうなエナジーツツミを採用した。しかし、この6枠目だけは最後まで固まらず、ほぼ選出せずに複数のポケモンを入れ替えて使っていた。
⑦ここまでの並びで5月28日の夜にレート2024を達成した。しかし翌29日にレート1900付近まで大幅に溶かしてしまい、明らかに環境とマッチしていないことを感じ始めたため、30日の夜に大幅なテコ入れを実施した。
⑧ミラコラがヘイラッシャと組んでいるパターンが目に見えて増え、スカーフカイリューの刺さりが次第に悪くなった。対戦履歴を見ると明らかにミラコラ+ヘイラッシャに一度も勝っていなかったので、カイリューの型を変更。ミラコラの両方を一体で見ることは不可能だと気付いたため、思い切ってどちらかと言えば対策が簡単そうなミライドンに絞って対策した。カイリューの地面テラスは続投で、ヘイラッシャやアーマーガアに引かれた場合も想定してAC振りの両刀で10万ボルトを採用した。地面テラスを切ることでミライドンのフィールドの恩恵を受け10万ボルトの火力を増強することが出来る。持ち物はミライドンに対して少しでも強くなるためにチョッキで採用。水ラオスのチョッキがちょうどあまり意味をなしていなかったため、水ラオスにはパンチグローブを持たせた。
⑨30日の夜から新構築で潜り、マッチング運が良かったことも味方し31日の昼頃にレート2042に到達した。明らかに上振れていたため負け始める前に撤退を決断した。
【個体詳細】
※軸としていた枠から順に説明します
バドレックス(黒)
・このポケモンの最大の強みは選出圧力が凄まじく、構築にいるだけで相手の選出がある程度読めるようになり、選出の時点で試合のプランをある程度予測することが出来る点である。
・メジャーな対策枠を見ても投げやすい万能な型を目指した。
・ミラー意識および不意の4倍弱点技への耐性として持ち物は襷で採用。
・「守る」はガチグマと対面した際にブラッドムーンを消耗できること、相手にテラスタルを一方的に切らせ、1ターン自分だけ様子見ができること、拘りチェックができること、白バドのトリルターンを消耗することが出来る等、黒バドに欲しい要素が詰まった技。
・守るを押した際に裏目に出る積み技に対して有効なアンコール。
・草技の採用理由は、テラスが残っていなければ、対面不利なガチグマ、ディンルー等に有効打点であるから。また、当初はギガドレインで採用していたが、キョジオーンも含め火力が欲しい場面の方が多かったため。
・草技の火力増強で草テラスとしたが、このポケモンにテラスを切るとハチマキカイリューの神速が一貫してしまうため終盤はできるだけテラスを切らずに立ち回ることを意識した。
サーフゴー
・黒バドと弱点が被っており一見すると相性が悪そうだが、個人的には極めて使いやすい最高の取り巻きだった。
・対一般枠の性能としては、チオンジェン、ハッサム、オオニューラ、ディンルー(チョッキ以外)、カイナ、キョジオーン、オーロンゲ等に対して後投げが可能。また、カイリューに対しても今月多かったハチマキ・電磁波渦どちらに対しても強い。メガネカミに対してもムーンフォースであれば後投げ可能である。とにかく伝説の取り巻きの一般枠に対して後投げが安定、かつ火力があり負荷をかける力も強いため、ありとあらゆる構築に対して投げて仕事をしてくれた。
・対伝説性能としては、白バドに強く、ホウオウもテラスを吐かせれば十分に戦うことが出来る。ノーマルテラスにすることで黒バドミラーも意識しより対応範囲を広げた。
ウーラオス(水)
・剣盾に引き続き、黒バドと非常に相性補完の優れたポケモン。黒バドの苦手な悪タイプに強く、黒バドが誘発させたノーマルテラスを切らせたポケモンに強い。
・前提として対応範囲が広いためあらゆる構築に対して投げることが可能であるが、特に対パオジアンに対して有利であることがこの環境では追い風だった。
・パオジアンが何手目で出てくるかがわからないため、パオジアンと対面する前に消耗しないという点に注意する必要があるが、先制技があるため黄色ゲージまで体力を残しておけばHBサーフゴーと組み合わせてパオジアンを突破することが可能であったりと、対パオジアンは構築単位で厚めに対策した。
・30日の夜までチョッキで使用していたが、チョッキをカイリューに渡したかったことと、特殊耐久の増強よりも少し火力が欲しかった場面があったため最終的にはパンチグローブにした。まだまだ考察が足りていない要素だと思う。
・明らかに専用の対策が必要であると感じたミライドン用での採用。
・この型の強みは、初手にミライドンと対面した際にボルトチェンジで逃げることを許さないこと(マルチスケイルの影響で相手はボルトチェンジを打ちたくなる)、裏に物理受けとしてヘイラッシャやアーマーガアを採用していることが多かったため、エレキフィールドにタダ乗りして10万ボルトを打つことが出来る。
・当初は想定していなかったが、両刀である恩恵により受けループに対しても活躍する場面があった。
・この枠は29日までスカーフカイリューで採用していたが、最終盤にミラコラの裏にヘイラッシャを採用している構築が爆増したため型を変更、両方を見ることは不可能だと感じたため思い切ってミライドンのみを徹底的にメタる方向に変更した。
オーガポン(いどのめん)
・ママンボウに対して後投げが安定。
・黒バドを投げられないホウオウ軸や、ヘイラッシャ+特殊受けのような構築に強いため、補完枠ではあるものの最初から最後まで使い続けた。
テツノツツミ
・6枠目の補完枠であったが最後まで定まらなかった枠。
・スカーフミラコラの上を取れるため幅広く仕事が出来そうな点を評価して採用。選出した僅かな試合では十分に仕事をしてくれたと思う。
【選出】
①黒バドミラー(有利)
黒バド、水ラオス、サーフゴーを順不同で選出。ノーマルテラス2枚採用+襷バドでほぼ負けなかった。
②ミライドン(有利)
カイリュー@2
基本的にディンルーと組んでいるパターンが多かったため黒バドを選出することは少なかった。
③白バド(有利)
黒バド、サーフゴー、水ラオス、水ポンから選出。サーフゴーが白バドに対して強く、黒バドの守るも含めて有利な構築。
④ホウオウ(有利)
水ラオス、水ポン、サーフゴーで選出。
高火力水打点持ちが2枠、ホウオウにテラスを切られてもサーフゴーで対応可能であったためほとんど負けなかったと思う。
⑤ザシアン(中間)
黒バド、サーフゴーを軸に選出。基本的には有利な想定だったが、ザシアンのテラスタルに依存する点や、重いスカーフイーユイと組んでいるタイプが多く終盤は当たりたくない枠だった。
⑥コライドン(不利)
構築としてあまりにも欠陥だが、最終盤はほぼ切っていた。初手のコライドンに合わせてツツミを投げてテラスを切られずフリドラで削ることに成功すればワンチャン勝ちを狙いに行っていた。
⑦テラパゴス(不利)
たまーに当たったが全部負けたと思う。しかし数が少ないため割り切っていた。ラスト10試合くらいでマッチングしなかったことが上振れ要素だった。
【最後に】
※構築の内容には直接関係しません
剣盾のときに初のレート2000、最終123位を取った思い出深いルールだったため、1か月間できるだけ頑張って取り組もうと思いました。1か月間を振り返って特に取り組んで良かったことについてメモしたいと思います。
まず、今月は5月5日の雷撃からスタートしました。雷撃では、自分より遥かに強い方と何度も試合をすることができ、強者の方が試合中、また前後でどんなことをしているのか勉強させてもらいました。私は試合中にメモを取るほど器用ではないので、相手のパーティ画像をスマホで撮影し、試合が終わったら内容を振り返ることを普段のランクマッチに取り入れました。オフ会に参加することはモチベーションアップにも繋がるため今後も積極的に参加したいと思いました。
また、今月特に結果に繋がった点としては、最後の最後まで構築をブラッシュアップする判断が出来たところだと思います。29日に4桁まで順位を落とした時はさすがに心が折れそうでしたが、30日に仕事終わった後、一旦ランクマから離れてフードコートでご飯を食べながら冷静になぜ溶かしたのかを振り返り、マッチングした画像を遡ってみると明らかに負けているパターンが見えてきて、立て直すことが出来ました。最後10戦くらいはマッチング相性も上振れましたが、一旦試合から離れて振り返りすることの大切さを実感しました。
~スペシャルサンクス~
・はるきゃべつさん
ツツミくれてありがとう!サーフゴーの登用も提案してくれました!
・いつもいいねしてくれる皆さん
本当にありがとうございます!さらにレベルアップできるようにまだまだ頑張ります!